父が寝たきりになって思うこと
正直、まだ父が「寝たきりになった」なんて思いたくないんだろうな、と思ってます。
先週の後半には介護用ベッドも入り。
今は床から這い出すなんて事はもとより、腕ひとつ、足ひとつ動かしていることも稀です。
食事も口へ運んであげないと自分では取ることもできません。
その間も、目はずっと閉じたまま。
随分、父の声を聞いていない気がします。「うう」とか「ああ」とかは言うんですが。
怒鳴り合いをした頃がウソのようです。
これから先は、食事も流動食になり、やがて入院という経過を辿るだろう事は容易に想像しているんですが…。
それでも、私は頭のどこかで、父がいつか回復してくれるんじゃないか、みたいに思ってて。
今月で、私が東京へ戻って丁度1年。
その間に、父の様態がこれほど悪くなるなんて想像もしていませんでした。
ただ、父が寝たきりになってから、私たちの生活も少しずつ変わってきているみたいです。
父が勝手に動き回ることがないので、「お昼寝タイム」がゆっくり取れるようになりました。
食事の買い出しも、以前のようにバタバタしなくて済んでいます。
以前は、ひとりで勝手に外出の用意をしようとして転倒したり。
「お昼寝タイム」に勝手に起き出して、トイレの便器に介護パッドをたくさん詰めてしまったり。トイレをメチャメチャにしてしまったり。
身体を動かすので、一度に何枚も介護パッドをダメにしてしまったり。
だから。
夜、床に入っても、下で物音がするたびに起き出して父の様子を見てみたり。
「お昼寝タイム」にも仕事に集中できなかったり。
今はそんなこともなく、母も私もほんの少しだけ自由になった時間を自分のために使えるようになりました。
もちろん、反対に大変になったこともいっぱいあって。
父が自立してくれないので、入浴は本当に大変です。
一生懸命、父の身体を浴室へ運んだり、逆にベッドへ戻したり。
母とふたり掛りで父の身体を支えながらシャワーを浴びせたり、身体をタオルで拭いてあげたり。
その間も、父が排便・排尿してしまうことがあるため、その後始末に追われたり。
介護パッドの交換も、無理やり父の身体を動かさないとならず。
お尻を拭くのも一度では済まないため、一苦労です。
淋しいのは、やっぱり食事の時間です。
今までは。
「ほら、ちゃんとテーブルに着いて!」
「ちゃんとまっすぐに座って!」
と、父に小言を言いながら。
あるいは訳もわからず父のいきなりの暴力に晒されながらの、なんとも落ち着きのない食事でした。
でも、今は父の食事の前にオムツの様子を見なければならないので、私と母のふたりだけで簡単に食事を済ませてしまい、その後、父の食事の支度をします。
餌を強請るネコがなんとも煩わしいのですが(笑)。(^^;
母とふたりだけの食事はひどく物静かで。
「これから先、こうやってご飯食べることが多くなるから、今のうちに慣れておかないとね」
などという話さえするようになりました。
来週から訪問医療も始まります。
私たち親子の生活はどんどん変わっていくと思います。
遠からず、私も仕事を見つけるようになるでしょうし、そうなれば生活スタイルはますます変わっていくことになるでしょう。
今はただ、流されるだけの毎日です。
| 固定リンク
コメント
こんにちは。
身内が日に日に弱っていくのを
傍らで見ているしかない状況は本当につらいですね。
私の父は度重なる病院の不手際で
あれよあれよという間に弱り、
亡くなってしまいましたが、
その瞬間まで回復し退院できるはずと信じていました。
短い期間でしたが、父のそばにいることが出来たことは、
とても幸せだったと思います。
長い介護は本当に大変なことばかりでしょうが、
そばにいられることが幸せと思えるよう、お祈りしています。
投稿 ::frescura:: | 2008年6月 9日 (月) 10時14分
お父様のご容態がみるみる悪くなっていくのを看るのは辛いですね。
お気持ちお察しします。
投稿 ありしあ | 2008年6月 9日 (月) 14時09分
frescuraさん、こんにちは! レスをどうもありがとうございます。(^^)
なんとも胸に迫るようなお話、きっとこうしてお話くださったfrescuraさんご自身、また辛い記憶を思い出させてしまったのではないでしょうか。もしそうならごめんなさい。
でも、私の心情を慮ってくださり、敢えてそうしたお話をしてくださったこと、本当に嬉しく思っています。ありがとうございます。
父の体調がまた思わしくなく、今日、入院することになりました。
今は周りの忙しさに流され続ける毎日ですが、今でも父の様態が良くなって昔のように生活できる日が来ると、どこかで信じたい気持ちです。
投稿 kyao | 2008年6月 9日 (月) 15時51分
arisiaさん、こんにちは! レスをどうもありがとうございます。(^^)
少ない言葉の端々に、arisiaさんのお気持ちが溢れているようで言葉に詰まりました。どうもありがとうございます。
今日、父が入院するなど、まだまだ慌しい毎日ですが、母とふたり、今こそしっかりしないといけないと念じています。いつも見守ってくださり、どうもありがとうございます。
投稿 kyao | 2008年6月 9日 (月) 15時53分